最初に与えられた手本は「こい」でした。
親からは、「最初はたぶん横棒と縦棒を教えてくれるよ」ぐらいに言われていたので、ちょっと戸惑った感じでした。
習字は嫌いではなかったですが、あまり上手とはいえませんでした。
でも、まじめでおとなしい子供でしたので、わりと先生からは褒められていたように思います。
なにしろ回りはみんな元気でヤンチャな子供が多かったものですから、その中でどちらかと言えば優等生的な生徒でした。
みんな習字の練習そっちのけで、おしゃべりばかりしていた時、先生から「郁ちゃんを見習え、一番歳が下なのに一番まじめに書きよる」とよく言われていました。
ただし、習字は上手くなかったので、書道の展覧会ではたいてい『かさく』をもらってガッカリしていた思い出があります。
『かさく』は本来の意味は、できばえのいい作品という意味なのですが・・・
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